「エキストラバージンココナッツオイル」が存在しない理由とは

VCOとは

APCC(アジアパシフィックココナッツコミュニティ)という国連外郭団体において、ココナッツオイルの最高ランクに「エキストラバージンココナッツオイル」は存在しません。
高品質なイメージの強い「エキストラバージンココナッツオイル」の名称は、市場でもよく見られます。
消費者に、特別な品質や安心感を与えるイメージの強い「エキストラバージンココナッツオイル」という名称は、なぜココナッツオイルに使用されるようになったのでしょうか。
今回は、ココナッツオイルの品質基準に、「エキストラバージンココナッツオイル」というランクが存在しないという事実と、その理由について解説します。

About Virgin Coconut Oil

ドクターズオイルは、

品質にとことんこだわった
希少なバージンココナツオイルです。

商品画像

“ココナッツオイル“と一言で言っても、安価で低品質なもので、様々な効果を期待することは難しいでしょう。

料理油として作られたココナッツオイルと、自然医療目的で作られたココナッツオイルとでは使用するココナッツの品種も抽出方法も違う為、別物なのです。

国連APCC認定VCO

原料
料理用 ココナッツオイル

遺伝子組み換えされたココヤシの果実を使用

医療用 ココナッツオイル

原生種ヤシからなるココヤシの果実を使用

収穫時期
まだ脂肪酸が整っていない受粉後9ヶ月前後に収穫
優秀な脂肪酸が豊富に揃う受粉後12ヶ月に収穫※受粉後12ヶ月が国連APCCの条件
ドクターズオイルでは
さらに自然に乾燥する14ヶ月目まで
じっくり待って丁寧に抽出!
抽出方法
遠心分離 or 低温圧搾短時間での抽出
常温自然発酵分離法非加熱でココナッツの中に生息する発酵菌で48時間かけて抽出
栄養価
低い
高い
イメージ
料理用 ココナッツオイル画像 料理用 ココナッツオイル画像
医療用 ココナッツオイル画像 医療用 ココナッツオイル画像

ドクターズオイルは、

自然医療を目的に作られた
バージンココナッツオイル(VCO)を100%使用しています

ココナッツの持つ素晴らしい効果効能を本当に期待する方は、どのように作られたものなのかをしっかり見極めることが重要です。

低品質のココナッツオイルで自然医療レベルの使い方をしてしまう事が、一概にココナッツオイルが危険だという誤解を招いてしまっています。

副作用のリスクや、危険性に細心の注意を払って作られたものが自然医療レベルのココナッツオイルなのです。

「エキストラバージンココナッツオイル」とは何か

おそらく皆さんは、これまで「エキストラバージンココナッツオイル」という言葉が記載された商品を多く目にしているのではないでしょうか。
実は、「エキストラバージンココナッツオイル」という用語は、オリーブオイル業界を模倣するために、製造業者がマーケティング目的で追加したものなのです。
マーケティングとは、エンドユーザー(消費者)の需要を分析し、商品を企画したり、宣伝を行う企業の活動全般を指します。
具体的には、商品の名称に品質を示唆するような言葉を加えたり、覚えやすい商品名をつけたりすることで、エンドユーザーの記憶に残るように印象付け、購入に繋がるイメージを作り上げます。
企業はイメージ戦略を効果的に利用し、エンドユーザーの購買意欲を高め、商品の売上増加を目指します。
このような企業のマーケティング戦略によって、「エキストラバージンココナッツオイル」は、オリーブオイルと同様に高品質なオイルの名称としてイメージが浸透しました。
もちろんマーケティングで利用される手法は、商品の品質を分かりやすく伝えることが目的であり、そこに虚偽があることは許されません。
しかし、現状「エキストラバージンココナッツオイル」には基準がありません。
明確な基準がないということは、名称が利用できるオイルが限定されないということでもあります。
そのため現在は、単なる名称として「エキストラバージンココナッツオイル」が様々なココナッツオイルに使用されているのです。

高品質なココナッツオイルの基準

ココナッツオイルに「エキストラバージン」というランク基準がないことが分かりました。
では、高品質なココナッツオイルは、どのような名称で呼ばれているのでしょうか。
APCCでは、受粉後12ヶ月かけて完熟した果実を使用したココナッツオイルを、「バージンココナッツオイル」(VCO)として認定しています。
さらに、「バージンココナッツオイル」には化学精製なども一切行ってはならないとしており、厳しい基準に従って、原料となるココナッツから抽出されています。
「バージンココナッツオイル」の抽出方法は、科学的な処理を避け、自然な方法であることが求められます。
また、一部機械的な方法での抽出でも良しとされていますが、ドクターズオイルに使用している「バージンココナッツオイル」は、常温自然発酵分離という、全て自然な抽出方法を採用しています。
そのため、ほぼ全ての成分を無傷で取り出すことができ、APCC認定の「バージンココナッツオイル」の中でも最高品質を誇ります。

ココナッツオイルの歴史

1990 年代、マニラでは美容製品の数が急増しました。
アロマセラピーやマッサージオイルの存在感の高まりとともに、高品質なココナッツオイルの需要が爆発的に増加したのです。
メーカーとエンドユーザーの両方が、高品質なココナッツオイルという意味で「バージンココナッツオイル」という用語を作り出すまでに、それほど時間はかかりませんでした。エンドユーザーは、ココナッツオイルにも特別で高品質なイメージを求め、企業はそのような要望を掴み、イメージに合うネーミングで商品を販売、売上を拡大しました。
このようなエンドユーザーの品質に対する強い要望があるにもかかわらず、業界は今日に至るまで、特定のココナッツオイルを「エキストラバージンココナッツオイル」として正式に分類する一連の品質基準をまだ定めていません。現在も、「エキストラバージンココナッツオイル」は存在しません。
フィリピンココナッツ庁(PCA)は、このような国際的に認められたベンチマーク(ガイドライン)を策定する必要に迫られています。
ココナッツオイルには多くのメリットがあるため、企業とエンドユーザー双方の必要性から、自然発生的に「高品質な」イメージの名称「エキストラバージンココナッツオイル」が誕生し、名称だけが広まりました。
しかし、現在は実質的な基準がないことが問題視されています。
エンドユーザーにとって品質の目安となる基準、より良い物を選ぶための基準が必要です。
PCAには、先頭に立ってこの基準の策定に取り組むことが求められています。

バージンココナッツオイル(VCO)

「エキストラバージンココナッツオイル」の「エキストラ」という言葉は、現在マーケティング目的でのみ使用されています。
そこに明確な基準やガイドラインは存在しません。
APCCの認定条件となる品質の「バージンココナッツオイル」(VCO)は、新鮮なココナッツの果肉、ココナッツミルク、ココナッツミルクの残留物を加工して製造されます。
オイルの抽出後に化学処理を一切行っていない、自然加工・無農薬・無添加です。
「バージンココナッツオイル」は新鮮なココナッツの香りと風味を持っており、使用されるプロセスによってマイルドな香りのものから濃密なものまであります。
常温(20℃以下)では白色の個体に、気温が高い場合には水のように透明です。
「バージンココナッツオイル」には、強力な抗酸化作用があり、非常に長い間新鮮さを保つことができます。

ココナッツオイルの種類

ココナッツオイルには大きく分けて3種類あります。
「バージンココナッツオイル」と「ココナッツオイル」(精製、漂白、脱臭処理をしていないココナッツオイル)、「RBD(精製、漂白、脱臭)ココナッツオイル」です。
その他のココナッツオイルは、上記の3種類のうちいずれかに含まれるサブタイプに過ぎません。「バージンココナッツオイル」とは異なり、「RBDココナッツオイル」は一般的にコプラ(乾燥させたココナッツの果肉)または乾燥したホールココナッツから作られています。
「バージンココナッツオイル」と「RBDココナッツオイル」の違いは、見た目だけでは分からないことがよくありますが、香りと風味に違いがあります。
「RBDココナッツオイル」は、20℃以下では白色、気温が高い場合には透明で見た目は「バージンココナッツオイル」とほぼ変わりません。
しかし、基本的に無味無臭です。
ココナッツオイルは匂いや味で、違いを見分ける必要があります。
「エキストラバージンココナッツオイル」の名称は、今のところマーケティング戦略として使用されているにすぎません。
そのためココナッツオイルの品質については、名称以外にも注目することが賢明です。
ココナッツオイルを選ぶ際には、単なる商品名である名称を信じるのではなく、今回ご紹介した「バージンココナッツオイル」の条件や特徴を思い出してください。
条件に合った、より良い品質のココナッツオイルを選ぶヒントとなるでしょう。

出典:coconut oil central「Extra Virgin Coconut Oil: Best Type of Coconut Oil?」
http://www.coconut-oil-central.com/extra-virgin-coconut-oil.html 参照2023.09.21

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