MCTオイルとは、中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglyceride)を人工的に100%に配合した加工オイルです。
脂肪酸には長鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、短鎖脂肪酸があります。
この中で、中鎖脂肪酸(MCT)が人体にとって最も馴染みやすい事が発見されました。
中鎖脂肪酸(MCT)は体内に入るとすぐに、門脈を通って肝臓を刺激してケトン体を生成します。
ケトン体とは、脂肪が分解される際に出てくる副産物であるため、MCTオイルでダイエットになるとして話題になりました。
さらに、中鎖脂肪酸(MCT)にはまだまだ可能性を期待されています。ケトン体という物質は脳や、心臓の即時型エネルギーになる為、中鎖脂肪酸(MCT)を摂取する事で、血糖値を上げる事なく脳や心臓のエネルギーを作り出す事から、認知症や、糖尿病の方の補助食品としても注目されています。
しかし、アメリカでの研究で、MCTオイルを単体で飲みすぎると特に乳児には有害である。
という、論文が発表されました。
日本でも以下URLのような問題も確認されています。
https://biz-journal.jp/health/post_178837.html
一連のことがなぜかというと、
MCTオイルは合成油という点です。
市販のMCTオイルは、100%が中鎖脂肪酸(MCT)です。
体内に一気に100%の中鎖脂肪酸(MCT)が入ってくるとケトン体を大量に生成してしまい、血中のケトン体濃度が急上昇し、ケトアシドーシスという酸性化してしまう為、疲れやすくなってしまったり、老化を加速させてしまいます。
そして、それは特に子供の体には負担が大きすぎます。
MCT(中鎖脂肪酸)という物質自体は医学的に人体にとって有効なのですが、単体で飲みすぎると有害だという事です。
中鎖脂肪酸(MCT)は、ココナッツオイルにもともと多く含まれています。
その中でもバージンココナッツオイル(VCO)というランクのオイルには、65%程の中鎖脂肪酸(MCT)が存在します。
天然に含まれている65%ほどの濃度が人体にとっては緩やかに血中ケトン体濃度を上昇させていき負担がありません。
重要なことは、MCTオイルは人工物であり、ココナッツオイルは天然であるという事です。
そして、もう一つ知っておかなければいけない事があります。
中鎖脂肪酸には、ラウリン酸・カプリン酸・カプリル酸の3つが主です。
その中でも1番優秀な成分は、『ラウリン酸』です。
この「ラウリン酸」は、医療の世界ではHIV(エイズ)の特効薬として重宝されており、製薬会社も化粧品会社もこのラウリン酸を配合したくて探しています。
では、この自然界で「ラウリン酸」はどこに存在するでしょうか?
◯それはココナッツオイルか母乳のどちらかです。
そうとなると、ココナッツオイルから取り除く事になるでしょう。
では、最も優秀な「ラウリン酸」だけが取り除かれた、余り物のココナッツオイルはどうなるでしょうか?
◯そうです。これが「MCTオイル」として流通しています。
今や、マーケティングの力によって、MCTオイルの方がココナッツオイルよりも優秀なのかと思われるような見せ方を多く見かけます。
ココナッツオイルからスーパーエリート成分だけが抜かれたMCTオイルにそこまで期待して良いのでしょうか?
ここまで知ると、どちらが人体にとって安全か理解できるのではないでしょうか?
現に、アメリカではMCTオイルを販売中止にしている州もあると言います。
何度も言いますが、「MCT」は人工的ですが、「ココナッツオイル」は自然的です。
「MCTオイル」を悪者にしているわけでは、ありません。
中鎖脂肪酸が100%なので、人体に入るとすぐに「ケトン体」が作り出されます。
自然のココナッツオイルよりも、即効性は見込めます。
使いたいタイミングによっては、必要枠であるかもしれませんが、
大量の「ケトン体」が血中に吸収され「ケトアシドーシス」という血中酸性になる恐れがある。
というリスクも知っておくべきです。
P.S 「ラウリン酸」は他の成分に比べて固まりやすいです。
24度以下になるとすぐに白く固まりますが、
カプリン酸やカプリル酸など他の成分は低い温度でも液体のままでいることができます。
「MCT」が常時液体でいるということは、「ラウリン酸」が含まれていないからだと証明できます。
市販のココナッツオイルでも、そこまで固まらないものがあるとするのなら、
それにも「ラウリン酸」は少量しか含まれていないのかもしれません。
1つの判断材料にしてください。
化学的に作られた物は、製造者に何か意図がある為、必ず良い点が存在します。
しかし、そこにだけフォーカスしすぎると気付いた時には止まらない副作用に見舞われることもあるので、メリット&デメリットの両方を把握して使用することが、最善の策だと思います😊
自然的、天然な物は、即効性は人それぞれですが、使い続けての副作用の心配はかなり少ない点が、安心できるポイントです。
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