ココナッツオイルの中で、約50%を占めるラウリン酸。
ラウリン酸は、体内に取り入れると唾液リパーゼ、もしくは皮膚上の汗腺リパーゼという消化酵素によって、抗菌・抗ウイルス・抗真菌などの働きをもつモノラウリンへと変換されます。
ラウリン酸・モノラウリンの持つ3つの抗ウイルス作用
①ウイルスのエンべロープと呼ばれるウイルスの本体を包み込んでいる脂溶性被膜を破壊する。
②ウイルスの成長を阻害。
③ウイルスが細胞内に侵入しようとする時に、使用するタンパク質の結合をブロックする。
また、ココナッツオイルには約7%ずつカプリン酸・カプリル酸が含まれていますが、カプリン酸・モノカプリン・カプリル酸・モノカプリル(体内に入るとモノ化する)はHIV-1など様々なウイルスにも有望な活性を示しているようです。
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸
「カプリル酸」(C:8) 「カプリン酸」(C:10)「ラウリン酸」(C:12)
これらには 抗菌作用や抗ウイルス作用があることがわかっています。
その仕組みはカプリル酸・カプリン酸・ラウリン酸などの脂肪酸は3つの脂肪酸とグリセリンからなる「トリグリセリド」という構造をしています。
これらは、体内に取り入れられると、消化酵素リパーゼによって分解され「モノグリセリド」という物質に変わります。
中鎖脂肪酸はモノグリセリドに分解されると抗菌・抗ウイルス作用が活性化されます。
ウイルスや細菌は脂肪膜に覆われていますが、中鎖脂肪酸のモノグリセリドにはこれらと似たような組成があるからです。
組成が似ているため簡単にウイルスや細菌の膜に引き付けられ、その膜に吸収されます。
モノカプリル、モノカプリン、モノラウリンといったモノグリセリドが吸収されると、ウイルスや細菌の脂肪膜はバラバラに分解され破壊されます。
その結果、ウイルスや細菌は丸裸に晒され、免疫細胞らによって追撃を喰らい死滅します。
死滅した、ウイルスや細菌は白血球によって片づけられます。
またこれらの中鎖脂肪酸のモノグリセリドは抗生物質に耐性を持つようになったスーパー耐性菌(MRSA/メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)と呼ばれる細菌にも非常に有効なことが知られています。
このMRSAは、170種類の抗生物質に耐性を持ってしまった最悪のウイルスです。
病院で抗生物質を過剰に与えた結果、どんな抗生物質でも効かないという西洋医学ではお手上げ状態になっている細菌です。
特に、ラウリン酸のモノグリセリド「モノラウリン」にはとても高い抗菌・抗ウイルス作用を持つことが明らかにされ、新型コロナウイルスにも有効であると言われています。
発酵分離のラウリン酸はモノラウリンへ90%以上分解されやすくなる
ココナッツオイルに抽出する際、様々な抽出方法がありますが、
常温で自然的に発酵分離で抽出したココナッツオイルは、体内へ入ると容易にモノ化すると研究で分かっています。
加熱を入れたり、遠心分離や化学精製など手を加えられると、成分に多少なり傷がつき、いわば自然的ではなくなる為、体内に入った時のモノ化するプロセスにも時間がかかってしまう事が明らかになっています。
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