ドクターズオイルに使用しているVCO(バージンココナッツオイル)は、インドネシア農業省、ガジャマダ大学が連携してその品質を保証しています。
ココヤシ原産国が加盟している国連APCC(現在ICC)において最高ランクVCOの認証を受けていますが、その中でも私たちのVCOは製造責任者Rosyid氏を始めチーム一丸となり世界最高品質を今も追求しています。
目次
Rosyid Ridho, M.Sc
ガジャマダ大学、大学院卒業(修士号)
ガジャマダ大学在学中からVCOの研究。現在、バニュワンギ大学の教授でVCOの研究を続けています。
私たちのVCOはこのようなココナッツを原料にします
① 古く木の上で乾燥したココナッツを使います。(受粉後14ヶ月で茶色の実)
② 背が高くて大きな木から収穫します。
③ 葉っぱが無傷で元気な木を選びます。(葉がへたっていたり、枯れている木から収穫しません。)
④ 原生種/オーガニックのココナッツの木/ディープココナッツ(トールココナッツ)を使います。
若いココナッツと古いココナッツの脂肪酸含有量の比較
若いココナッツのラウリン酸は、古いココナッツのラウリン酸よりも低いです。これは Santoso らの意見にも一致しています。(1996)によると、古いココナッツには91.2%の飽和脂肪酸が含まれており、若いココナッツは 28.9%の飽和脂肪酸量である事がわかります。
ココナッツ情報
ココナッツ苗
ココナッツ根
ココナッツ花、枝
ココナッツ植物
ココナッツ葉
ココナッツの品種は大きく3つに分類できます。
- ゲンジャココナッツ(早生)
- ディープココナッツ(トール)
- ハイブリッドココナッツ(遺伝子組み換え)
1.ゲンジャココナッツ
早生ココナッツ、ドワーフココナッツ、Earlyココナッツとも呼ばれます。
ゲンジャココナッツの特徴
原生種で早く実を結び、そこまで高くならない品種
1.根元から先端まで細い幹の木
2.茎の高さは5メートル以上に達する
3.植え付け後3〜4年ですぐに実を結び始めます。樹齢50年まで実を作る。
4.自家受粉を行う
インドネシアで広く知られているゲンジャは次のとおりです。
a)早生ココナッツ (C. Nucifera var. eburnea)、丸い果実の形、そして色はアイボリーイエローです
b)キングココナッツ (C. Nucifera var. regia)、丸い果実の形、楕円形になり黄金色になる
c)ウズラココナッツ (C. nucifera var. pumila)、わずかに形をした果実、楕円形と緑色
d)マラバル キング ココナッツ (C. nucifera var. pretiosa)、果実の形、楕円形とオレンジ色
2.ディープ(トール)ココナッツ
ディープ(トール)ココナッツタイプに見られる特徴
原生種で高くまで成長する品種
1.茎は高くて大きく、30メートル以上に届くまで成長することができます
2.通常、茎の基部が拡大します。
3.結実が遅く(植え付け後6〜8年)、しかし寿命は100年以上に達することもあります。
4.他家受粉を行う
果実の色、内部のココナッツが区別されます。
1) ビリディス品種グリーンココナッツ
2) 赤茶色のココナッツ ルベッセンス品種
3) ブラウングレーココナッツマクロカルパ品種
3.ハイブリッドココナッツ
ハイブリッドココナッツの特徴
ゲンジャココナッツとディープココナッツを交配した遺伝子組み換えハイブリッド種
1.植え付け4年で初収穫(早い)
2.茎の高さは2~10メートル(低い)
3.樹齢50歳まで
4.沢山の果実を作る。118粒/木
最高のVCOにはディープ(トール)ココナッツを使用します。
樹齢10年以上の果実がVCOの原料に適しています。そして樹齢が古いほど、幹は太く高く、大きな果実を作ります。
しかし残念なことに昔からココナッツの木は樹齢40年で伐採され、家や家具の材料に使われていました。
その為樹齢の古い木は残っていませんが、東ジャワ・バニュワンギという地域には、未開拓のエリアが残っており樹齢80年〜125年の古いヤシの木が沢山残っています。
製造責任者であるRosyid氏はインドネシア全土のココナッツの成分を分析してバニュワンギ産のココナッツが1番高品質である事を確認しました。(それは、海抜や気候,土壌など様々なことが関与します。)
私たちのVCOの原料はバニュワンギで自生する樹齢80年〜125年の大きく背の高い頑丈なココナッツの木から収穫します。
収穫のタイミング
ココナッツの生息地域は、1年を通して温暖な地域です。その為1年中収穫することができますが、受粉後どのくらい経過した果実かでその目的が変わります。
ココナッツシュガー・酒・酢 ー 受粉後間もなく
ココナッツジュース ー 受粉後3〜4ヶ月
一般的なココナッツオイル ー 受粉後9ヶ月以降
ドクターズオイルVCO ー 受粉後14ヶ月
ココナッツシュガー
ココヤシの木はまもなく、ココナッツフラワーを咲かせます。
この根元をカットすると、蜜がポタポタと垂れてきて、ココナッツシュガー、ココナッツ酒、ココナッツビネガー(酢)へ生成されます。
ここでカットされたヤシの木からココナッツ果実は収穫されることはありません。
ココナッツジュース
受粉後3〜4ヶ月のヤングココナッツ。
1年に3〜4回収穫することが可能。
ココナッツオイル
受粉後9ヶ月以降から白い果肉の部分が分厚くなり、オイルの抽出が可能になる。
国連APCC規格の最高品質VCOは受粉後12ヶ月の果実を使用することが定義付けられている。
ドクターズオイルVCO
受粉後14ヶ月の果実。
基本的に12ヶ月で木から栄養の供給を終えるが、木の上で約2ヶ月乾燥させる事で発酵分離がしやすくなる。乾燥しきって、勝手に木から落ちてくるのが約14ヶ月と言われる。そのタイミングがベスト。
果物から、発芽してヤシの木になるための種子として栄養素、成分を豊富に含んでいる。
※1番優秀と言われる『ラウリン酸』は受粉後10ヶ月以降から豊富に揃い始めると言われています。
最高品質のココナッツはどのように収穫しているのか。
収穫地:インドネシア・バニュワンギのココナッツ原生林
収穫後さらに追熟することで、次世代を作るヤシの木になる為の種子としての栄養が豊富に揃います。
目的は自然医療
こだわり抜いた最高のココナッツから最高の成分を無傷で取り出す事が重要です。
多くのココナッツオイルは料理用が目的ですが、私たちのVCOの目的は自然医療にあります。
その為、どれだけ手間と時間がかかっても成分を無傷で取り出す事に集中します。
こだわりの抽出製法
プロセス1:収穫したココナッツの果肉をすりおろしてデシケートにする
プロセス2:ココナッツデシケートに水を投入する。
プロセス3:水に浸されたデシケートを絞りココナッツミルクにする
ココナッツミルク完成。余分な水を取り除く。
ココナッツミルクの構成は、Water(水)+Protein(タンパク質)+Oil(油)が結合している状態です。
オイルを取り出すには、プロテインの結合を分解する事が重要になります。
市販のオイルは分離させる際に、高温もしくは低温(60度以下)で加熱を加え水分を蒸発させ油を分離させます。
その方が製造が早く、またオイルは耐火性を得るので料理油として適します。
しかし、中鎖脂肪酸やビタミンなどの重要な成分は傷つき酸化しやすくなります。
私たちのVCOは無傷で成分を取り出す必要があります。
プロセス4:常温自然発酵分離
企業秘密ですが、ココナッツミルクに㊙︎(もちろん自然のものです)を投入することで、発酵分離が加速します。
といってもここから48時間かかります。
数時間経つと、下層(水)中層(プロテイン)上層(オイル)に分離が始まります。ここから徐々にプロテインと結合したオイルが分離して上層に浮き上がっていきます。
丸2日じっくり時間をかけ、上層部のオイルを取り出します。
プロセス5:濾過
上層部に浮き上がってきたオイルですが、まだプロテインと混ざっているため濁っています。
プロテインが混じったままでは酸化が進みます。
完全にプロテインが除去されてオイルだけになるまで、オイル専用の特殊濾紙で最低5回は濾過します。
完全にオイルだけになったか、ライトを当てて小さなプロテインの塊がないか肉眼でも探します。
もし、ひとつでも混入しているのを見つけたら、もう一度濾過し直します。
最低5回濾過するこの工程は、5〜7日かかります。
完成
全て自然に、加熱や科学精製など使わず手作業で丁寧に
オイル抽出には約10日かかります。
さらに、1リットルのVCOを作るのに必要なココナッツは50〜60個です。
ドクターズオイル 50ml に2〜3個、100ml に5〜6個の最高品質ココナッツが使われている事になります。
普通のココナッツオイルとの比較
ドクターズオイルVCO | 市販のココナッツオイル | |
---|---|---|
目的 | 自然医療 | 料理油 |
ヤシの木 | トールココナッツ (バニュワンギ山間部) | 様々な品種をミックス |
収穫時期 | 受粉後14ヶ月 | 受粉後9〜12ヶ月 |
加熱処理 | 常温・非加熱 | 加熱 (高温or60度までの低温) |
分離方法 | 常温自然発酵分離 | 遠心分離・低温圧搾 (コールドプレス) |
濾過 | 最低5回濾過紙で不純物を除去 | ー |
化学精製 | 脱臭・脱色・一切の化学精製は行わない。 | 添加してるものもある。 |
価格帯 | 15,000円/100ml | 500円〜1,000円/100ml |
私たちの製造責任者であるRosyid氏は20年以上前からココナッツの持つ自然医療の力に希望を持ち、研究を続けています。
国連機関でさえここまでの情報は認識できていませんし、Rosyid氏はまだ研究が完結していない為、論文も公開していません。
出回っているココナッツオイルとは、目的も使っている果実も違います。
また、作り手の想いも別格の代物であると認識して頂ければと思います。