ガンの死亡率は年を追うごとに増え続け、糖尿病は低年齢化し、エイズ、SARS、新型コロナウイルスなどの新たなウイルスが私たち現代人の暮らしをおびやかしています。
太古より、人類は地球の中に暮らす生き物の一員として、その大自然の恵み=食べ物を授かり、食糧としてその“いのち”を数十億年にわたって引き継いできました。
それは、まさに大自然との共存といえるでしょう。
生まれたばかりの赤ちゃんを様々な病原菌から守り、免疫力を高める“母乳”。
この母乳の素晴らしさは、皆さんもご存知のことでしょう。
母乳もまた、大自然の偉大なる恵みの1つといえます。
ココナッツの実から自然に抽出されるココナッツオイルには、植物であるにもかかわらず、母乳と同じ素晴らしいチカラが含まれています。
しかも、奇跡的ともいえるほど豊富に。
現在、欧米では大自然が産んだこの奇跡のパワーが、21世紀の新しいサプリメントとしてだけでなく、エイズをはじめとした様々な病気の治療薬としても、大学や研究機関などで注目されています。
奇跡のココナッツオイル。それが、『VCO』なのです。
目次
ココナッツから生まれた
ココナッツオイルはその薬効の高さから、紀元前よりマッサージオイルや整髪剤、さらには食用油としても活用されてきました。
VCOの正体、それはココナッツオイルです。
しかし、全てのココナッツオイルがVCOなのかというと、そうではありません。
現在、世界各国で医薬品として注目されているVCOは、工業的な抽出に頼らずあくまでも自然の恵みである天然の酵母のチカラを利用して、ゆっくりと時間をかけて抽出された、本当の意味で天然のココナッツオイルのことをいいます。
このVCOの中には、人間の母乳の中にも存在する重要な成分「ラウリン酸」が非常に豊富に含まれており、他にも様々なビタミンやミネラル等が天然のまま、無傷の状態でバランスよく含まれているのです。
このようなことからも、大自然が育んだ素晴らしいチカラは、このVCOにのみ授けられたと考えることができます。
大自然のチカラをそのままに
工業的に効率よく大量のココナッツオイルを抽出するためには、遠心分離機・化学薬品の添加・熱処理などが一般的な製法です。
しかし、このような製法で抽出されたココナッツオイルはその成分が傷ついたり、ビタミンやミネラルが破壊され、本来の素晴らしい機能を果たすことが出来ないため、国内では「添加物」として扱われ石鹸や調理用油等に利用されています。
このVCOは、新鮮なココナッツ果肉よりココナッツミルクをつくり、人工的に行おうとすれば巨大な工場が必要なほどの、自然界の偉大なる発芽プロセスを利用して、ゆっくりと丹念にオイルを分離させる「常温自然分離法」によって抽出されます。
海流の影響で豊かなミネラルに恵まれ、さらに大切な脂肪酸、ビタミンのバランスにも優れたインドネシア産のVCOは、まさに最高級で貴重なオイルなのです。
他の製法との違いは、新鮮な野菜や果物の絞り立ての天然果汁と、一般に市販されているジュースとの違い以上といえば、おわかりになりやすいでしょう。
ですから、日本国内においてVCOは「食品」であり、 その他のココナッツオイルは「添加物」として、厚生労働省によって厳格に区別され扱われているのです。
VCOならではの偉大なる特徴
①ビタミンが天然のまま含まれている
主成分であるとともに重要な成分である、脂肪酸の体内での吸収に必要なビタミンEが、傷つかず天然の無調整の状態のまま含まれています。
熱を加えるとビタミンEは壊れる。 / 常温自然分離法ならビタミンEは傷つかない。
②バランスのよい飽和脂肪酸
通常、植物に含まれる脂肪酸は有害な活性酸素を作り出す不飽和脂肪酸ですが、VCOに含まれる脂肪酸は飽和脂肪酸であるとともに、天然のバランスのよい状態ですべてが含まれているため、吸収・分解が早く、体脂肪になりにくいのが特徴です。
短鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸・長鎖脂肪酸 VCOには全てが入っている。
③フリーラジカル(酸化・電化)しない
遠心分離機や加熱などにより負荷をかけて抽出していないため、脂肪酸他の成分が変質することなく、安定した状態を保ち続けます。
飽和脂肪酸:C(炭素)とH(水素)が全部結びつき他と結ぶ隙間が無い。
不飽和脂肪酸:H(水素)が足りないので、他が結びつきやすくなる。ここで酸素と結ぶと酸化がはじまり別の物質になってしまう。※水素添加したマーガリンなどは、人工的に隙間を無くして酸化しにくくしているが、それが発がん性を引き起こしてしまっている。
④細胞の悪いドミノ効果を抑制
自然でなく、負荷をかけて抽出した成分の遺伝子は傷つき、傷ついた成分は、体内の細胞の遺伝子をドミノのように次々と傷つけていきます。
遺伝子が傷ついていない成分であれば、このような悪いドミノ効果も抑制する働きがあります。
癌細胞などで傷ついた遺伝子がドミノのように次々と広がる
VCOで元気になった細胞は傷ついた遺伝子を食い止める
大自然に育まれた、驚くべきVCOのチカラ
VCOは大きく分けて3つのチカラを内在しています。
①免疫力を高めるチカラ
人間の体には自分で自分を守る力が備わっており、それを免疫力と呼びます。
免疫の力で体内に侵入してきた細菌やウイルスから身を守ったり、傷ついた体を自分で癒したりします。
ですから免疫力が低下すると、普段なら簡単にやっつけてしまえるはずの細菌に負けて病気になった
り、軽いはずの病気がいつまでも治らない、ということが起こります。
VCOを摂り入れることによって免疫力が高まり、薬や治療に頼りすぎない体になれるのです。
②強い抗菌・抗ウイルス・抗原虫作用のチカラ
前述のように人間は免疫という内在パワーを持っていますが、それでも自分の力だけでは追いつかない場合があります。
そんな時、この作用がものをいうのです。
どちらかというと、免疫力がディフェンス (防御)の要素であることに対して、こちらはオフェンス (攻撃)の要素となります。
VCOの成分そのものが直接的に細菌などを攻撃し、炎症をおさえてくれるのです。
③新陳代謝を促進するチカラ
新陳代謝とは人間の体内で行われる活動で、おおまかに言いますと「体に摂り入れる」 「体から排出する」という機能になります。
例えば肥満、冷え性、むくみ、便秘などは新陳代謝の悪さによる場合が多くあります。
さらにその肥満から成人病が引き起こされたり、冷え性から自律神経失調症を引き起こしたりと、恐ろしい病気の引き金ともなりかねません。
VCOで新陳代謝を促進するということは、「病気の原因を作らない」ということなのです。
驚くべきチカラ①免疫力を高める
抵抗力をほとんど持たずに産まれてくる赤ちゃんが健やかに生活できるのはなぜでしょうか。
その小さな小さな体を守り育てているのは、実はお母さんからの母乳です。
母乳に含まれているラウリン酸には、免疫力を高めて細胞を強くするという働きがあります。
それにより赤ちゃんは様々な外敵から身を守る力を得ているのです。
優しい母の手に抱かれて母乳を飲むおだやかな姿。
そこには我が子を守る、こんなにも大きな母の愛が溢れているのですね。
VCOの驚くべき免疫力を高めるチカラは、このラウリン酸が豊富に含まれていることによります。
現代において「自衛」という言葉をよく聞くようになりました。
人間の体においても、自らの力で自らの体を守る、まさに「自衛」の手助けをラウリン酸がしてくれるのです。
VCOのラウリン酸の含有量は約50%と、奇跡とも思えるほどの数字です。
母乳中の含有量は約7%、 その他の植物でラウリン酸が含まれているものではノニが約0.2%、どくだみで0.005%以下ですから、VCOがいかにラウリン酸が豊富かということがわかります。
逆に言うと、これだけ沢山のラウリン酸を摂取できる自然の食品は他にないのです。
この事実も大きな母の愛と同じく、VCOは大いなる大地からの愛を受けている、といえるのではないでしょうか。
驚くべきチカラ②強い抗菌作用
様々な病原となる微生物は「脂肪の洋服=細胞膜」で身を守り、生きています。
しかし、その洋服さえ破壊してしまえば生きていくのが困難になります。
VCOに含まれる中鎖脂肪酸の中でもラウリン酸は、その洋服を破壊し微生物を攻撃するための強力なチカラを持っていることで知られています。
また、その安全で強い抗菌作用は、肌に塗ることで女性のデオドラント (ワキの雑菌の繁殖を抑制)や、体臭の除去などにも有効なだけでなく、皮膚で細菌やウイルスが繁殖したり侵入したりすることを防ぎます。
また、VCOを食べると、ラウリン酸は唾液に含まれる酵素によってモノラウリンへと変化します。
モノラウリンは腸内の悪玉菌を攻撃するとともに、善玉菌を活性化させるため、腸内が洗浄され様々な栄養素も円滑に吸収されるようになります。
胃潰瘍の原因の1つともいわれるピロリ菌にも有効であり、胃や腸の粘膜保護にも役立ちます。
ラウリン酸が細胞膜(脂質)を破壊するため病原微生物は死んでしまう
中鎖脂肪酸(ラウリン酸)の微生物に対する殺作用
種類 | 病原微生物名 |
ウイルス | ヒト免疫不全ウイルス:HIV C型肝炎ウイルス:HCV サイトメガロウイルス Epstein-Barrウイルス インフルエンザウイルス 麻疹ウイルス ヒトTリンパ球向性ウイルス 白血病ウイルス 肉腫ウイルス RSウイルス ビスナウイルス 小胞性口内炎ウイルス 重症急性呼吸不全ウイルス:SARS 鳥インフルエンザウイルス |
細菌 | ヘリコバクター・ピロリ 黄色ブドウ球菌 劇症型レンサ球菌A/B/F/G リステリア・モノサイトゲネス インフルエンザ菌 ナイセリア 肝炎マイコプラズマ クラミジア |
真菌 | 白癬菌 カンジダ |
原虫 | ランヴル鞭毛虫 |
驚くべきチカラ③新陳代謝を促進
最近、健康オイルの主成分として注目されている 「中鎖脂肪酸」が、VCOにはバランスよく、しかも豊富に含まれています。
中鎖脂肪酸は消化吸収が速いだけでなく、肝臓に運ばれ素早く分解されてエネルギーとなるため、体脂肪になりにくいのが特徴です。
しかし、その驚くべきチカラはその新陳代謝の促進能力にあります。
中鎖脂肪酸のなかでも「カプリル酸」と「カプリン酸」は、筋肉の大きさを変えずに脂肪の燃焼を促進します。
このような作用によって内臓脂肪やコレステロールも効果的に減らし、安全かつ健康的なダイエットに効果を発揮します。
また、心臓疾患や糖尿病などにも有効に作用します。
以上のように、食べることによる様々な新陳代謝の促進効果に加え、 肌に直接塗ることによって、
●紫外線による皮膚の炎症や、皮膚ガンの予防に効果を発揮する
●怪我や病気で損傷した皮膚を再生し、皮膚の表面を滑らかにする
●皮膚の結合組織を強くして柔軟に持ち上げるため、シワが伸びる
などといった予防効果やアンチエイジング効果等にも作用します。
しかも、敏感な肌にも安心して使えるだけでなく、その優れた浸透力によってベトつかずに皮膚の奥深くまで浸透し、体内にもよく吸収されていきます。
このようにVCOは「食品」であることで、カラダの中から、そして外からもその効果を発揮します。
私たちのカラダの隅々までに本当の健康をもたらす、自然が生み出した夢のような、そして画期的なオイルなのです。
VCOはどうやって使ったらいいの?
VCOの特徴は、なんといっても 「飲んで良し、塗って良し」ということにあります。
VCOはその自然のままの特性上、24℃以下になると固まります。
しかし、体内もしくは皮膚上でサッと溶けますので、使用に際してはまったく問題ありません。
固まり始めると無色透明のオイルが白濁し、小さな固まりが浮遊し、ゼリー状になっていきます。
完全に固まった場合はスプーンなどで削りとって使うか、50度以下の湯煎で溶かして使います。
また、黄みをおびた固まり(タンパク質)が浮遊する場合がありますが、天然のワインに澱が入るのと同じ原理で添加物が入っていない証といえるものです。
【飲む使用方法】
1日の摂取の目安は3~5C (小さじ1~3杯) です。
多量に飲んでも体に害はありませんが、おなかがゆるくなる場合があります。
【塗る使用方法】
日常のお肌のお手入れとして、乾燥が気になる部分、シワが気になる部分などに塗ります。
また、ニキビや口内炎などの部分に塗るのも効果的です。
ちょっと一言
VCOは見えないコンドームと言われています。
なぜなら、見えない細菌やウイルスから僕達を守ってくれているんだよ。
石油化
トランス脂肪酸とは、 いま問題になっている事はいわゆる石油化なんです。
石油は私達は食べる事はできない。ガンの発ガン物質になっています。 しかし、材料は私たちにとって、大切な原料からできているんです。
それなのに、どうして私達に悪影響を及ぼすものになったのでしょうか?
地中で高い圧力と温度で石油ができるのです。
人間は不飽和脂肪酸を酸化させない為に〔オイルは錆びない] 高い圧力と温度の中で水素をつける事によって飽和した脂肪酸を作った訳です。
たとえば、 ファーストフードに使われているオイルが、このオイルなんです。 その一部が、石油化プラスチック化を引き起こす訳です。
ほんとにこれは人間が想像していなかった事です。
参考文献:NEO VIRGIN COCONUT OIL 大自然が育んだ奇跡の贈りもの『奇跡のオイル VCO』
著者:井上隆人
はるかなクリニック 院長 医学博士
※井上隆人先生は、平成30年10月24日にご逝去されました。生前、井上隆人先生が書き留めた書籍です。